GIGAスクール構想と情報モラル教育について、必要性と3つの教育事例を紹介しています。実際に行われた授業を確認することで、情報モラルの必要性をより深く考えられるようになるでしょう。
情報モラル教育は、スマートフォンなどを利用することで、生徒が犯罪被害に巻き込まれないために非常に重要です。
スマートフォンの普及に伴い、SNSを利用したり、インターネットの使用時間が長時間化したりするなど、子どもたちの生活も変化しました。そのため、個人情報の流出や誘拐。人間関係の悪化など、今までは考えられなかったような事件も起きるように。こうしたトラブルを防ぐためにも、情報モラルを身につけることが大切なのです。
「迷惑メールが届いた」「SNSで悪口を書き込まれた」という生徒の声をきっかけに、生徒会の生活委員会が中心となって情報通信機器実態調査が行われました。利用方法の改善を目的に、情報通信機器の必要性を考えるグループ活動を実施。この活動により、生徒のSNSの関わり方への関心が高まり、その後のアンケートではトラブルの訴えがなくなりました。
生徒や保護者に向け、電子端末機器を使用する際のマナーやルールの大切さを訴えていても、トラブルに巻き込まれる生徒が存在。これを受け、希望生徒を募って生徒自身が調査活動を行い、全校集会で発表しました。情報モラルへの関心を高め、トラブルの防止につながることを期待して実施したこの活動。危険性や利用方法の意識が高まるなど、一定の効果が見られました。
インターネットやSNSが原因となる人間関係のトラブルを改善しようと、インターネットについてのアンケートを実施。その後、アンケート結果をもとに、「自分たちができること」についての話し合いが行われました。取り組みの結果、トラブルが減り、精神的な不安から保健室を利用する生徒も激減。情報モラル教育の効果がみられました。
情報モラルを浸透させるには、生徒への指導はもちろん、保護者への啓発活動なども行い、社会全体で意識を高める必要があります。また、実際の事件を取り上げ、問題点はどこか、どのように行動すべきかを生徒に考えさせることも重要です。知識を身につけるだけでなく、子どもたち自身が判断できるようになる指導が求められています。
ICT教育を推進するうえで重要なのは、どのポイントに焦点を当てるかです。
文部科学省が教育を推進しているのが、下記の3つになります。
今後ますます求められるのが、情報社会を生きるために必要な知識や考え方のベースとなる情報モラル、問題解決力を養う情報活用能力。そして問題解決力を養うためのプログラミング。自分のお子様、あるいは抱えている生徒のどの部分を育てていきたいかを考えながら選ぶことが大事です。下記に「基本操作・情報モラル」「問題解決・探究力」「プログラミング」が学べるツールを紹介しています。