スマホによってさまざまなトラブルに巻き込まれるケースが増えているため、子どもにスマホを持たせるべきか悩む家庭が多いです。しかし、しっかり対策しておけば、メリットもあるのは事実です。
今回は、子どもがスマホを持つメリット・デメリット、スマホを持たせる時にやっておきたいことをご紹介します。
子どもにスマホを持たせるべきか悩む親が多いでしょう。内閣府が令和2年3月に発表した調査によると、青少年の93.2%がインターネットを利用しており、そのうち63.3%がスマホから使用しています。
小学生・中高生ともに年々使用率が高くなっており、年齢が上がるにつれて持たせる家庭が多いようです。
子どものスマホデビューを検討する多くの理由が、防犯対策になるからでしょう。学校や習い事など子ども1人で行動する際、スマホがあればすぐ連絡できたりGPSアプリを入れて位置情報をチェックできたりします。
最近は、学習アプリが充実しており、スマホやタブレットを使った授業を導入する学校が増えています。自宅でも勉強でわからない点があれば、スマホを使って調べられるのも魅力です。本より早く調べられるので、時間短縮にもつながります。
スマホを持てば、友達といつでもコミュニケーションがとりやすいです。LINEやSNSなど場所や時間を気にせずやりとりができるので、交友関係の幅が広がります。
スマホを持つと、現実にはない誘惑がたくさんあります。たとえば、オンラインゲームや動画共有サイトなど、インターネットならではの娯楽にのめり込む子どもが多いです。スマホに依存しすぎると、勉強に集中できなくなったり生活リズムが崩れ、睡眠不足に陥ったりする可能性があります。
長時間スマホを触り続けると、視力が低下するリスクが高いです。スマホ画面から発生するブルーライトには、疲れ目や睡眠の質を低下させる恐れがあります。
顔や性別など、相手のことがわからないSNSは、子どもに悪影響を及ぼす可能性があります。真意不明な情報が膨大にある世界なので、SNS上にある情報の真偽や良し悪しがわからない子どもには、悪い意味で思考が変化する恐れも…。
インターネットを利用すると、各方面からトラブルに巻き込まれる可能性があります。SNSの場合、不特定多数から誹謗中傷を受けたり逆に誹謗中傷をする立場になったり…。また、ゲームの高額課金や有害サイトの閲覧など、スマホを持ったがゆえにトラブルが起きる場合があります。
スマホを持たせる際は、使用時間を決めておくといいでしょう。たとえば、「スマホの使用は夜9時まで」「食事中はスマホを操作しない」など、ある程度ルールを決めておけば、スマホ依存によるトラブル防止につながります。
スマホの使用場所を決めるのもおすすめです。小学生なら親の近くで使用を許可したり、中高生なら使用するアプリを決めたりすると、無理なく制限できます。
有害サイトやアプリを未然に防ぐフィルタリング設定は、未成年の子を持つ親にとって必須と思っていい機能です。2018年には、18歳未満のスマホ購入・機種変時にフィルタリングサービスの導入を義務づけられるほど、ネットトラブル防止に役立ちます。
スマホのメリット・デメリットを子どもと共有しておくのも大切です。「スマホを持たせる理由」「スマホを使う際に気を付けたいこと」など、子どもに知ってほしい知識を教えてあげましょう。そのためには、親側の情報モラルを高めるのも重要です。
子どもにスマホを持つメリットを最大限に生かすために、あえてデメリットを共有するのは非常に重要です。親と子ども双方が納得いくスマホライフが送れるように、しっかり対策しておきましょう。
ICT教育を推進するうえで重要なのは、どのポイントに焦点を当てるかです。
文部科学省が教育を推進しているのが、下記の3つになります。
今後ますます求められるのが、情報社会を生きるために必要な知識や考え方のベースとなる情報モラル、問題解決力を養う情報活用能力。そして問題解決力を養うためのプログラミング。自分のお子様、あるいは抱えている生徒のどの部分を育てていきたいかを考えながら選ぶことが大事です。下記に「基本操作・情報モラル」「問題解決・探究力」「プログラミング」が学べるツールを紹介しています。