最近、子どもにタブレットを利用させる人が増えています。家庭内ではもちろん、小学校の授業の一環として、タブレットを使ったオンライン学習を導入するケースも多いです。今回は、子どもがタブレットを使った際の影響力や安全に利用するための対策をご紹介します。
政府は、「GIGAスクール構想」として2020年度に小中学生に1人1台タブレットやパソコンを配布する目標を掲げていました。しかし、全国の小学生の保護者約5,000人を対象に実施したアンケートによれば、全体の46.3%は「子どもが通う学校ではタブレットやパソコンが支給されていない」という結果が出ています。
全体の約半数しか配布できていない原因は、オンライン授業の運営方法が定まっていないのと、全体の約9割の保護者がオンライン授業に不安を抱いているからです。学校側は、Wi-Fiの設置や機材代の予算の確保など金銭面で苦労します。また、通信状況が悪いと、授業がストップして上手く事が進まないが多いです。
親側は、「タブレットやパソコンを持ち帰るため、荷物が増えてしまうのが大変」という意見が挙げられます。一方で、教室にいなくてもタブレット1つで同じ授業が受けられたり、授業数の確保がしやすくなったりメリットがあるのも事実。現時点ではまだまだ課題は多いですが、政府と協力して上手く運営できるようになれば、子どもにとってよい影響力を与えます。
画面が大きいタブレットは、動画の閲覧やゲームをする時に快適です。快適に利用できる分、長時間タブレットを離さないケースが増えています。そのため、予めタブレットを使う時間を決めて長時間の使用を防ぎましょう。「タブレットは1日1時間まで」「夜10時以降は使わない」など、無制限にしないのがポイントです。
スマホよりサイズが大きいタブレットは、オンライン授業を実施する学校以外は基本的に外出時に持たせないのがおすすめです。とくに小学生は、タブレットを持つのは少し重たいですし、ふとしたトラブルで壊す可能性があります。中高生の場合は、タブレットを一家に1台にして、家族間で共有することを徹底すればトラブルを防げるでしょう。
有害サイトやアプリを意図的にブロックするフィルタリングは、タブレットでも設定できます。ネットが使える端末なら、不適切なコンテンツや暴力的なシーンを閲覧する可能性は無きにしもあらず。自分の子どもが間違った知識を得ないように、フィルタリング設定は必須です。
タブレットは、スマホとパソコンと同じくネットに接続可能な端末の1つです。タブレットからSNSにログインできますし、LINEの送受信やYouTubeの投稿もできます。そのため、スマホと同様ネットの危険性や気を付けるべきことを、事前に子どもと共有するのが大切です。
ICT教育を推進するうえで重要なのは、どのポイントに焦点を当てるかです。
文部科学省が教育を推進しているのが、下記の3つになります。
今後ますます求められるのが、情報社会を生きるために必要な知識や考え方のベースとなる情報モラル、問題解決力を養う情報活用能力。そして問題解決力を養うためのプログラミング。自分のお子様、あるいは抱えている生徒のどの部分を育てていきたいかを考えながら選ぶことが大事です。下記に「基本操作・情報モラル」「問題解決・探究力」「プログラミング」が学べるツールを紹介しています。