子どものネット依存に関する相談件数は、年々増えています。2018年に実施した厚生労働科学研究班の調査によると、中高校生を対象にネット依存の疑いがある人は、2,000年に比べてほぼ2倍増加しているようです。
今回は、ネット依存した子どもの症状の特徴や、ネット依存を防ぐ対策をご紹介します。
ネット依存とは、自分でネット利用の時間をコントロールできないことを指します。「SNS」「YouTube」「ゲーム」などネットだからこそ楽しめるコンテンツがたくさんあるので、ネットにのめり込む子どもが多いです。とくに、SNSは友達付き合いの手段として当たり前になっており、ネットのコミュニケーションで友人関係を維持できると考える子どもが増えています。
また、学校の人間関係や受験・成績など現実世界のストレスからネットに依存していき、現実で勉強や人間関係が上手くいかなくなるケースがほとんどです。子どものネット依存をそのままにすれば、社会に出た時に働く意欲が低下したり精神疾患を起こしたりする原因になります。
ネット依存は、大人になれば完治が難しいといわれています。そのため子どものうちにネット依存を防ぐ対策をおこなうのが大切です。制限することも大切ですが、ネット依存の恐ろしさを事前に共有しておきましょう。
もし、子どもがネット依存の疑いがある場合、まずは子どもとネットの利用時間や内容を洗い出して理解させることがおすすめです。ネット依存による生活リズムの乱れや感情の起伏の激しさは、内心「このままではいけない」と思っている子どもがほとんど。そのため、子どもから反感を買われても、ネット依存の可能性がある旨を伝えるのが重要です。
子どもがネット依存になる前に、お互いが苦にならない程度のルール決めをおこなうのがおすすめです。たとえば、「勉強の端末と音楽の端末はスマートフォンと別にする」「週に1回スマートフォンを置いて外に出る日を作る」など、デジタルデトックスを意識したルールを作りましょう。
利用する場所を制限するのも、ネット依存を防ぐ対策の1つです。外出先での使用が制限できなくても、家族が集まるリビングや食事をするダイニングテーブルでの使用を控えるだけでネットへの依存度が低下します。
ネットに依存する子どもに対して、ネットをしないよう咎めても反発されるだけです。そのため、ネットにのめり込んでから自分がどう変わったのか、子ども本人に振り返る機会を与えましょう。
親に言われて気づくのではなく子ども本人が気づけるようになれば、ネット依存を認識する大きな一歩につながります。
ICT教育を推進するうえで重要なのは、どのポイントに焦点を当てるかです。
文部科学省が教育を推進しているのが、下記の3つになります。
今後ますます求められるのが、情報社会を生きるために必要な知識や考え方のベースとなる情報モラル、問題解決力を養う情報活用能力。そして問題解決力を養うためのプログラミング。自分のお子様、あるいは抱えている生徒のどの部分を育てていきたいかを考えながら選ぶことが大事です。下記に「基本操作・情報モラル」「問題解決・探究力」「プログラミング」が学べるツールを紹介しています。