インターネット犯罪に巻き込まれないために重要になる「情報セキュリティ教育」ですが、具体的にはどんな事を学ぶ必要があるのでしょうか。ここからは、ICT活用の注意点や身に付けるべきことについて、詳しく解説していきます。
情報セキュリティとは、様々な危険から重要な情報を保護し、安全性を保つことを指します。情報セキュリティ教育では、コンピュータやインターネットを使用する際に情報が流出したり、コンピュータがウイルスに感染したりすることを防ぐために必要な知識を学びます。
また、生徒が情報システムに頻繁にアクセスするようになったことを受け、文部科学省が「情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」を設定しました。そのため、セキュリティのより一層の強化が求められています。
教職員と生徒の間で情報を共有することは、安心してコンピュータやインターネットを利用する上で非常に重要です。行動規範の共有を行うことで、セキュリティ対策にもつながります。
具体的には、差出人が分からない電子メールが送られてきた場合や、端末が紛失した際に教師に報告すること。また、IDやパスワードの管理方法。写真・動画を撮影する際のマナーなどが共有すべきこととしてあげられます。適切な共有をすることで、児童や生徒を守ることができます。
情報セキュリティ対策が不十分だと、不正アクセスによる名簿や成績などの情報流出や、マルウェア感染によるデータの破損が起こる危険性があります。ネットワーク上だけでなく、USB・外付けハードディスクが盗まれるなど直接的な被害を受けることも。情報が悪用されることで、大きな犯罪に巻き込まれてしまうかもしれません。
生徒に身に着けさせるべき情報セキュリティの一つとして、パスワードやIDの管理方法があげられます。他人に教えない、同じものを使いまわさないなどの知識を身に着けることで、情報の流出を防ぎます。
また、危険なサイトからコンピュータを守るフィルタリングの重要性。そして、怪しい電子メールや添付ファイルは開かないようにするといった電子メールの扱い方の学習も求められます。
ICT教育を推進するうえで重要なのは、どのポイントに焦点を当てるかです。
文部科学省が教育を推進しているのが、下記の3つになります。
今後ますます求められるのが、情報社会を生きるために必要な知識や考え方のベースとなる情報モラル、問題解決力を養う情報活用能力。そして問題解決力を養うためのプログラミング。自分のお子様、あるいは抱えている生徒のどの部分を育てていきたいかを考えながら選ぶことが大事です。下記に「基本操作・情報モラル」「問題解決・探究力」「プログラミング」が学べるツールを紹介しています。