ネットの普及によって便利になっていく一方、子どものオンライン課金トラブルが増加しています。この記事では、具体的にどういうトラブルがあるのか、事例や対策をいくつかまとめてみました。
最近は、子どものオンライン課金トラブルが増加しています。2019年度に国民生活センターに寄せられた相談件数が2557件に対して、2020年度は3723件と増加傾向です。コロナ禍によって家でオンラインに触れる機会が多くなったのが原因と言われています。
事例として多いのは、ゲームの高額課金です。スマホゲームで課金をし続けた結果、月に150万以上の請求がきて高額課金が発覚したケースもあります。
ゲームの場合、クレジット決済以外にもキャリア決済の選択肢もあるので、親のスマホのセキュリティ状況によってはログインできれば簡単に決済できてしまいます。決済完了の知らせを削除して親に隠す子どももいます。
ゲームに夢中になっている最中に生じた高額課金の事例を確認する
オンラインショッピングやフリマアプリで子どもが商品を買ってしまう事例もあります。子どもが親のアカウントからログインさえできれば、年齢関係なくショッピングや出品が可能です。
サイトに決済情報を保存している人も多く、ワンクリックで簡単に操作できるので、子どもが勝手に商品を購入したりフリマサイトに出品したりするケースが後を絶ちません。
まずは、ネットやゲームに関するルールを決めていきます。具体例は、以下の通りです。
ネットやゲームのやりすぎは、さまざまな危険や罠に巻き込まれるだけではなく、生活リズムが崩れ悪影響を及ぼします。ネットやゲームを減らした分、他の娯楽で賄えるように用意しておくのがおすすめです。
オンライン課金トラブルの対策は、利用する時間やコンテンツだけではなく、場所を制限するのも有効です。ネット環境さえ整えば、学校はもちろん公共の場やお店でも利用できます。親の目が行き届かない場所で使える環境が多ければ多いほど、課金トラブルに巻き込まれる可能性は高いです。 子どもが1人で出かける時間はスマホを持っていかないようにして、自宅や親と行動している間は使えるようにすれば、未然に防げます。
ルール決めや場所の制限をおこなったところで、オンライン課金に関する根本の仕組みを教えなければ、ただ行動を縛られてばかりの子ども側は不満が溜まります。友達に「キャリア決済を使うとお金がかからない」と教わったケースがあるほど、お金に関する知識がまだまだ疎いのです。 親として、「オンライン課金できる仕組み」「お金は無限に生まれるものではない」など、お金の大切さをわかりやすく教えることが重要です。
ICT教育を推進するうえで重要なのは、どのポイントに焦点を当てるかです。
文部科学省が教育を推進しているのが、下記の3つになります。
今後ますます求められるのが、情報社会を生きるために必要な知識や考え方のベースとなる情報モラル、問題解決力を養う情報活用能力。そして問題解決力を養うためのプログラミング。自分のお子様、あるいは抱えている生徒のどの部分を育てていきたいかを考えながら選ぶことが大事です。下記に「基本操作・情報モラル」「問題解決・探究力」「プログラミング」が学べるツールを紹介しています。