SNSなどへの投稿内容から個人が特定

事例

1. 友人にスマホで撮ってもらった写真が気に入り、SNSに写真を投稿。
2. 数日後から、Kさんは下校時に後をつけられている気配を感じるように。

親しい友人間で写真をシェアしようとしたはずが、投稿した写真で個人が特定されてしまったことが原因で、ストーカー被害に遭ってしまった事例です。このように写真の投稿でも個人が特定されることを理解していないと、トラブルに巻き込まれてしまいます。

これが起きるとどうなる？

未成年は特にSNS利用時の個人情報の取り扱いにルーズな傾向があります。SNSは親しい友人だけでなく、誰でも見ることができるものです。そして、限られた友人とやりとりをしているから大丈夫と思っている人もいますが、会話の中での名前や居住地、学校名などがあれば、写真だけで簡単に個人を特定することができます。また写真に写っているものだけでなく、お店や地域の行事などの話題でも行動範囲や生活圏が予想できるので、注意が必要です。

SNSは自分だけでなく友達が一緒に写っている写真も投稿することも多いでしょう。例え友人に掲載許可をもらっていても、友人を危険にさらすことになりかねない行為なので、注意しましょう。

ポイント

SNSや写真投稿サイトでは、写真や動画を公開できるサービスが多くあります。最近のスマホカメラは高画質でピースサインから指紋が判別されてしまうこともあるそうです。背景の建物や文字も簡単に見えてしまうので、ネットに投稿する時には、個人が特定されてしまうようなものがないか、よく確認することが大切です。

ネットでは親しい友人だけでなく、不特定多数の人が見ているという認識を持ち、写真を投稿する前に一旦写っているものを確認してからアップするようにしましょう。親しい限られた友人のみに見て欲しい場合はハッシュタグをつけずに投稿するなど、多くの人の目に触れる機会を減らすことも大切です。

一度流出してしまった個人情報は削除することはできません。ネットではいい情報だけでなく、悪い人も情報収集に利用しているという認識を持ちましょう。特定リスクを避けるためにも、今一度SNSの利用方法についてよく話し合い、考えることが重要です。

参照元：【PDF】インターネットトラブル事例集：https://www.soumu.go.jp/main_content/000506392.pdf