R君は、パスワードもいらず無料でネットに接続できる場所を見つけました。家では電波が不安定なので、頻繁にそこの場所に行き、アクセスをしていました。
しかし、そのWi-Fiスポット(無線LANアクセスポイント)は、悪意のあるもの。個人情報を抜き取る目的で設置されたものでした。
R君は通信内容をすべて見られてしまい、そこでやり取りした個人情報が流出してしまいました。
パスワード不要で無料でWi-Fi利用ができると喜んでいたが、通信内容を見られていたという事例です。無料でWi-Fiを利用できることに気を取られ、安全なものかどうかをよく確認せず利用していたことが原因です。
SNSやネットの閲覧には多くのデータ通信量が必要です。そのため、1月あたりに決められたデータ通信量を節約するためにWi-Fiを利用している人も多いでしょう。
フリーWi-Fiは、パスワードの窃盗や通信傍受の目的で設置されている場合もあります。パスワード不要で無料利用できるWi-Fiスポットがあると、うれしいかもしれませんが、Wi-Fi利用をしていただけで、個人情報を盗まれてしまったということになりかねません。
また自分では気がついていなくても、自動でWi-Fiに接続する設定になっている場合は、悪意あるWi-Fiスポットにつながってしまう危険性もあるので、設定を見直すようにしましょう。
Wi-Fiに繋いでネットを利用したいという人の思いを利用した悪質なアクセスポイントもあります。公共施設やコンビニ、携帯電話会社など、提供元がはっきりしている電波は使用しても安全ですが、誰が設置しているのかわからないアクセスポイントは注意が必要です。無料だからと利用するのではなく、セキュリティのあるアクセスポイントを使用するようにしましょう。
また、無料で使用するために個人宅や個人商店の電波を利用したいと考える人もいますが、あくまでも個人利用のためのものです。迷惑にならないよう、どのような場所ならWi-Fi利用をしてもいいのかということを知りましょう。また、緊急災害時には携帯電話会社の回線が利用できないこともあり、安全な回線を知っていると緊急時に連絡したり、情報を得たりできるため役立ちます。学校や会社の近辺など生活圏内で安全な回線を提供している場所は命を守るためにも知っておくといいですね。
ICT教育を推進するうえで重要なのは、どのポイントに焦点を当てるかです。
文部科学省が教育を推進しているのが、下記の3つになります。
今後ますます求められるのが、情報社会を生きるために必要な知識や考え方のベースとなる情報モラル、問題解決力を養う情報活用能力。そして問題解決力を養うためのプログラミング。自分のお子様、あるいは抱えている生徒のどの部分を育てていきたいかを考えながら選ぶことが大事です。下記に「基本操作・情報モラル」「問題解決・探究力」「プログラミング」が学べるツールを紹介しています。